リンパ

リンパには大きく二つ役割があります。

①体内の老廃物の回収と運搬
②異物や細菌を血管に入れないようにする免疫機能

異物や細菌はリンパ液で回収されて、リンパ管を通りリンパ節に流れますが、ここで免疫機能により処理されます。
リンパには感染症を防ぐ!という大切な役割があるのですよ!
分かりやすい例だと、風邪を引いた時に、喉のリンパが腫れたという経験ありませんか?
これは②の異物や細菌を、血管に入れないようにする免疫機能という作業をしているので、頑張って戦っている証拠なのです!
何とも頼もしい役割をしてくれるけど、日常生活の関係でだんだんと流れが悪くなってしまったと色々な症状を出してしまったりするので、ケアも大切なんだって事を忘れないで下さいね
ただ、セルフケアなどで強く押したりしてしまうと、リンパ節は壊れてしまいます。
以前、強く押された経験が数回ありますが、今思うと心配になります。
一度壊れたリンパ節は再生する力が無いので、優しく優しくマッサージをして下さい。
軽く撫でるような力で十分なので、服の上から擦るだけでも効果があります。
大切なリンパです! 愛情持ってケアしましょう。

この先から出てくる絵は手書きなのでご了承下さい。

図にある赤い範囲が胸管へ流れるエリアで、青い範囲が右リンパ本幹へ流れるエリアです。
手書きなので線の歪みは。゚.許して下さい.゚。
数が描ききれない程ありますが、大切なリンパ節だけでも覚えてあげるといいですね!
浮腫んでるなぁ~って思ったり、怠いなぁ~って思う日はリンパを流すようにしてあげると楽になりますよ (•ө•)

リンパとは白い血液という意味。

それは、お腹の中央にあるリンパ管『乳び槽』が最初に発見されたからだそうです。
乳び槽
乳び槽のリンパ液は、なんと!実は真っ白なんですって。
理由は、小腸から吸収された栄養分のうち脂質はこの乳び槽を通過し、静脈角まで上がり血中に入るから白いそうです
それに比べ末端のリンパは、脂質があまり含まれていないため透明に近いそうです。
リンパって透明な液体かと思っていたのにビックリ
しかも朗報!乳び槽をほぐしたりすると代謝が上がって痩せやすくなったりすると言われているので、是非ストレッチなどに加えたいですね。

簡単な乳び槽ストレッチをご紹介します。

・食後二時間は空けて下さい
・仰向けに寝ます
・腹式呼吸をします
吸う時も吐くときもゆっくり行い、一呼吸に20秒ぐらいかけましょう。 お腹に手を当てて呼吸をすると、意識するのでいいと思います。
リンパ液は全身で作られていて、血液は毛細血管を介して動脈と静脈がつながっています。
細胞が、毛細血管(動脈)のすき間から染み出した血漿(けっしょう)から栄養分を吸収すると、細胞の老廃物や水分が残ってしまいます。
その大部分は、毛細血管(静脈)に回収されますが、回収されない老廃物などは、一度出てしまうと戻ってこない迷子の水分や大きな分子量の老廃物をリンパが回収してくれるんですね!
リンパは静脈には入らない細菌や異物も回収するということもわかっています。
リンパで大きな働きを担っているのが、アルブミンというたんぱく質!!!
アルブミンは、スポンジのように余分な水分を吸収したり、いろいろなものをくっつける働きがある凄い成分なんです。
血液を正常に循環させるために、水分を保持したり栄養素をくっつけて体内の色々なところに運ぶ、運搬作用もあります。
逆に老廃物をくっつけてリンパに入ります。 知っていくとリンパ様々ですよね!
リンパがほとんどの水分を回収していると思われがちですが、大部分は静脈が回収しているんです!
しかし、静脈に入れなかった大きな分子量の老廃物や、余分な水分・細菌・異物をリンパが回収している事になりますが、全然量は少なくありません。

胸管
リンパは12L4L、胸管を経て静脈に戻っているので、頑張り屋さんですね☆
下半身全体から集まったリンパは、中央の胸管に入って左の静脈角で静脈に合流します。
血液は心臓から送り出されると、全身を巡って40秒で戻ります!早いですね~。
しかし、リンパは足先から静脈角にまで到達するのに812時間かかるそうです。
リンパの流れは、すごくゆっくりとした速度! でもでも、リンパ管に入った老廃物ってどこ行くの??
老廃物や余分な水分を回収すると、ゆっくり流れていき太い集合リンパ管へ徐々に合流します。
リンパ管には、自ら収縮してリンパ液をゆるやか~に流す働きがあるものの、周囲の筋ポンプ作用で、流れを助けてくれるありがたい筋肉たち。 動脈の壁は厚く硬く丈夫ですが、静脈やリンパ管の壁は薄いゴムチューブのように柔らかく周囲の筋肉の影響を受けやすい形状になっています。
リンパ管も静脈も逆流しないように弁がついているので、呼吸や運動の際、筋肉で押されるとポンプ作用で流れていきます。
弁

運動や呼吸ってやっぱり大切!!  弁という言葉が出てきますが、弁とは何か!

流れた体液が逆流しないようにフタのような役割をするが付いています。
このおかげでゆっくりな流れでも逆流せずに、頸部で全身から集められたリンパは左静脈角は胸管から、右静脈角は右リンパ本幹から合流します!
言葉では難しいですが、リンパ全体図を見るとわかりやすいかと思います。
男性に比べ、女性のほうが浮腫みやすいのは、男性のほうが筋肉量が多いため、このポンプ作用が大きいと考えられています。
さらに、血中のアルブミン量が男性のほうが多く、余分な水分がリンパに戻りやすいということも考えられるそうですね!
女性は何かと大変だけど、筋肉をうまく付けてケアしていきましょう
アルブミンと言ってもよく分からないですねよ?
血管中の血液量や体内での水分の量を調整する重要な働きをしているタンパク質です!
血液中のアルブミンが低下すると、血管内の血液の量が少なくなったり、お腹や肺などに水が溜まったりしてしまうんです。
また、アルブミンは脂肪酸やホルモン、薬物など様々な物質と結合して、必要な部位にこれらを運搬する働き(各種物質との結合と運搬)もしていので大切なタンパク質になります。
リンパ節っていったいどのくらい身体にあるんでしょう?
本などによっても少し変わりますが、600個~800個あるそうですよ! 凄い数ですよね。
頸部には300個近くもあるっていうのでビックリ。
上半身のリンパ節は米粒程度なんですが、下半身のリンパ節は大豆粒()とちょっと大きめです。
リンパ節って、フィルターのような役割をしているだけではないんです!?
免疫細胞であるリンパ球をたくさん抱えているので、細菌などが入り込むと血液の中に入ってターゲットとなる細菌などの場所へ向かってくれます。
なので、リンパ球が増殖するときにリンパが腫れるんです!
前にも書きましたが、風邪を引いたときに首筋が腫れます。
これは、首(頚部)にあるリンパ節が細菌や異物と戦っているからです。

ここで、とってもいい話をしましょう!!
下肢のリンパマッサージをすると、血中にリンパ球が増える人がいるみたいです。
という事は、免疫力が上がった証拠になりますね✿

頑張って優しくマッサージを行い、骨盤を整えて元気な身体を目指しましょう (˘˘)

٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ 読んでくれてアリガトウ