筋肉

最近は筋膜リリースが当たり前のようになってきましたが、なかなか正体を知っている人って 実は少ない!!
とても大切な役割をしているので理解してあげて下さい。

その前に!!!
筋・腱・靭帯の違いについて理解してから進みましょう
・筋  筋肉
・腱  筋肉と骨を繋ぐ軟部組織
・靭帯 骨と骨を繋ぐ軟部組織です!

さて本題、筋肉を包む膜は硬く、弾力がある膜ですが、2種類のたんぱく質成分で構成されています。
2種類のたんぱく質成分で構成されている中身は
・構造を作る硬い線維コラーゲン線維
・コラーゲン線維をつなぐ弾力性のある線維エラスチン線維です。

筋膜といえど、身体の中にあるのは数種類もあるんですよω。`)
覚えなくてもいいので、ササーっと筋膜の種類をみてみましょう。
筋膜の種類を紹介します。
・筋線維を束ねる筋内膜(きんないまく)
・筋束を束ねる筋周膜(きんしゅうまく
・骨格筋全体を束ねる筋外膜(きんがいまく
・筋肉と皮下脂肪の間深筋膜(しんきんまく
・皮下脂肪と皮膚の間浅筋膜(せんきんまく)が代表例です。

鶏肉だとわかりやすいと思いますが、ジューシー♬な皮を剥がすと薄い膜がありますよね?
それが筋膜なんです。
基本的に、ストレッチをすると筋肉よりも先に筋膜が伸ばされていく構造になります。
筋膜が硬いと、内部の筋肉も伸ばしにくくなるので、ストレッチ効果も半減に!!
なので、柔らかい状態を保てるようにケアをしていきたいものです。

どうして筋膜は硬くなるの?

それは、筋膜って何もしないでいると、硬くなってしまうんです。
デスクワークなんかしているとなんとな~く感覚がよくわかると思いますが、硬くなる感覚は辛いですよね。
伸ばしたくなりますよね
最大の原因は不活動!   動かさないことにあります。
筋膜には、可塑性(かそせい)があるので、姿勢による影響を大きく受けています。
コリの無い世界に一度でいいから行きたくなるのは私だけではないはず!
可塑性とは、外部からの影響を一定期間持続し続ける性質のこと。
身近にある、低反発枕やアルファゲルをイメージして下さい。
伸ばされた状態をキープし続ければ伸びたまま固まり、縮ませた状態をキープし続ければ縮んだまま固まります。
伸ばしっぱなしでも縮みっぱなしでも不活動の状態が続くことで筋膜は固まってしまうんですね。

この時、ポイントとなっている変化は3点です。
①コラーゲン線維の量が増える。
②動かさないことで、繊維の排列が乱れたままになる。
③線維同士が癒着(ゆちゃく)する。

では、①コラーゲン線維の量が増えるですが、コラーゲンが増えるなんて素敵~♡ って思っていませんか?
残念ですがちょっと違うんです (;)!!
筋膜内には毛細血管があり、非常に高密度で張り巡らされています。
動かない状態が長引いてしまうと、毛細血管の血流が悪くなり、筋膜内が低酸素状態に陥ってしまいます!
低酸素状態が長引いてしまうと、”TGF-β(形質転換成長因子)”という物質が生まれてきて線維芽(せんいが)細胞という細胞が活性化されていき、この線維芽細胞は、コラーゲン線維の元となる細胞です!
線維芽細胞が活性化されると、筋膜内のコラーゲン線維の量が増えていきます。
それにより、筋膜が分厚くなってしまい、密な状態(肥厚化)に変化していきますよ~
これが①段階です。

肥厚化になるとどうなるんでしょう!?

これは、動かない状態が続くと酸素不足になって身体が頑張り、守ろうとする結果!膜が厚くなって余計に収縮しずらい身体になってしまうんです。
コラーゲンとはいえ、敵意を感じるコラーゲンが存在するなんて思いもしなかったでしょう。
守ろうとしてくれる働きが人体をもっと固めてしまうとなると、怪我するリスクも増えてくることになるので、適度に運動するのは大切ですね。
次は、②線維配列が乱れたままになるですが、①により筋膜が分厚くなってしまっても、ストレッチ等で動かしていれば大きな問題にはなりません。

しかし!!さらに動かない状態が続いてしまうと、新しく生まれてきたコラーゲン線維が乱れに乱れまくって配列されてしまいます。
本来、コラーゲン線維というのは伸ばされた方向に対して平行に繊維配列が整うことで伸びる事ができるのに、絡まったら伸びなくなってしまいますよね。
配列が乱れて肥厚化した状態では、伸ばされても伸ばされた方向に線維の移動が起こりません。
これが筋膜の硬さにつながります。
わかりやすい例えだと、風船とゴムボールでしょうか。
風船が正常の筋膜だとしたら被覆が薄いから色んな伸び方ができます。
一方、ゴムボールだと被膜が厚いので簡単に伸びませんよね。
筋膜もそれと同じ構造なので、ゴムボールにならないようにストレッチは欠かせないんです。
③線維同士が癒着するとは、さらに不活動が状態が続いてしまうと、この乱れたコラーゲン線維同士が癒着し始めます。
この癒着を架橋(かきょう)又は、クロスリングと呼ばれます。
簡単にいえば、ゴワゴワしたままくっついちゃう事!!!
この状態が増えれば増えるほど、線維間の連結は強くなり、伸びにくくなっていきます。

筋膜

この①③という一連の流れが筋膜を硬くしていくと考えられています。
人間の身体って知れば知るほど精密で大変ですよね。
日頃の仕事で疲れているのに自分の身体のケアもしないといけないしかも毎日人間やっていくのって大変。
何となく記事を読むだけだと大変さに欠けるかもしれないですが、筋膜を柔らかくするのが凄く大変という事!
動かさないことにより、分厚くなってしまったコラーゲンが乱れた状態で固まり、さらに癒着を強めてしまったら大変というお話でしたね!
身体が辛い、痛いという他にも色々な恐怖が身体の中で変化している事を頭に入れて下さい!
ラットの研究によれば、筋たんぱく質の半減期(組織の半分が新しく生まれ変わる周期)10日程度なのに対して、コラーゲンの半減期はなんと!300日程度と言われているんです!Σ(ω😉
作られたコラーゲンは減らすの大変ってことですよね?
②でお話しましたが、コラーゲンが増えて筋膜を分厚くする簡単に増えてしまうコラーゲン線維に対して改善するためには、相当な時間がかかる恐ろしさが気を遠くさせます。
なので、日常から筋膜が固まらないように予防するって、とても大切なのが分かっていただけますか?
ではでは、どうやったらいいのよ!
お気持ちお察しします。
やり方によっては、筋膜を緩めてあげるのはとっても簡単
色々と言われる健康法、美容法の1入浴です!!
コラーゲン線維を含むたんぱく質は、熱を加えると柔らかくなる性質があるので、浴槽で身体をよく温めた状態で伸ばすと効果が高まるんです! 冷凍のお肉を解凍するようなものなのでしょうか
なので、お風呂上がりのストレッチは筋膜の線維配列を整えるうえでも重要なんですよ
・身体をよく温めること
・変性しないようによく動かしたり伸ばすこと
毎日毎日エブリデイ!これをやり続ける事が大切な事なんです。
これを機に、シャワーだけ~って方も少しづつ入浴の習慣をつけてみてはいかがですか?
今から始めても遅くないので、疲れた身体にご褒美をあげましょう❀

٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ 読んでくれてアリガトウ